Zoomの画面共有機能を利用して、ホスト側のPC画面を相手に見せながら、音声で説明することがあるのではないでしょうか。その際、画面が送信されるスピードと、音声が送信されるスピードが異なっているようで、いわゆる音ズレが発生することがあります。
ホスト側では、参加者側にどのように配信されているかわからないため、ホスト側と参加者側の画面が異なることを知り留意する必要がありますね。
Zoomによりビデオと音声を配信した場合の参加者画面
1~10までの数唱を、音声による読み上げと、指の動きで示した動画です。
「いち」の読み上げと同時に、人差し指1本を出しています。
若干音声が遅延している
動画で再生される音声は、参加者側の音声です。右側のホスト画面を見ると、人差し指1本を出して少々時間がたってから「いち」の読み上げが聞こえます。このことから、若干音声が遅延していることがわかります。
ビデオと音声の遅延はほぼ同じ
左側の参加者の画面を見ると、指の動きと音声による読み上げが一致しているように見えます。ビデオの動きと音声の遅延が同じため、参加者側は遅延していても不自然に感じることなく視聴することができそうです。
Zoomにより画面共有と音声を配信した場合の参加者画面
1~30までの数唱を、スライド表示と音声による読み上げで示した動画です。
スライドが切り替わった瞬間に数を読み上げています。
音声よりも画面共有された画面の遅延が大きい
動画で再生される音声は、参加者側の音声です。左側のホスト画面を見ると、若干音声が遅延していることがわかります。
右側の参加者画面を見ると、音声の遅延は小さいが、配信されたスライドの遅延が大きく、音声とスライドがずれてしまっていることがわかります。
スライドのアニメーションも同様に遅延することが考えられます。アニメーション機能の多用はせずに、スライドの切り替えをゆっくり行った方が、参加者に伝わりやすそうですね。
動画作成環境
上記の動画は、2台目のパソコンとして仮想マシンを使用しています。動画で示している状況は、ホスト側と参加者側の状況が異なることを再現する目的で示しており、数値的な遅延状況を示すものではありません。また、配信解像度などのZoomの設定や、使用するパソコンのスペック、ネットワーク環境、配信人数によって異なる場合があります。
左側の画面 | 右側の画面 | |
PC | 仮想マシン(Hyper-V) | ホストマシン |
CPU | ホストマシンと共有 | AMD Ryzen 7 2700X 8-Core 3.70GHz |
MEM | ホストマシンと共有(2GB) | 16GB |
ネットワーク | 無線LAN(ホストマシンと別) | 有線LAN |
接続の種類 | クラウド(Zoom) | クラウド(Zoom) |