小学生はVRを利用できない場合がほとんど
一般的に利用されている、スマートフォンなどに装着するVRゴーグルなどの多くは13歳未満の利用を禁止しています。つまり、VR製品によって、小学生はVRを利用できないのです。小学生がVRを利用するためには、眼に負担がかからないような仕組みのあるVR製品を利用する必要があります。
学習指導要領上のVR(Virtual Reality)の記述
特別支援学校小学部学習指導要領(病弱者である児童)
特別支援学校小学部学習指導要領(平成29年4月公示)において、病弱者である児童に対する教育を行う特別支援学校の配慮事項として次のことが記述されています。
(3)体験的な活動を伴う内容の指導に当たっては,児童の病気の状態や学習環境に応じて,間接体験や疑似体験,仮想体験等を取り入れるなど,指導方法を工夫し,効果的な学習活動が展開できるようにすること。
特別支援学校小学部学習指導要領(平成29年4月公示)第2章第1節第1款の4
特別支援学校学習指導要領解説(病弱者である児童)
「仮想体験」のひとつの方法として、特別支援学校学習指導要領解説には、次のように、VR(Virtual Reality)を使用する内容が例示されています。
知らない場所へ行くことに強い不安を感じる児童生徒が社会見学をする場合には,例えば,仮想的な世界を,あたかも現実世界のように体感できる VR(Virtual Reality)の技術を使った機器を活用して見学先を事前に仮想体験するなどして,不安を軽減してから見学することで,積極的に参加できるようにすることも大切である。
特別支援学校学習指導要領解説各教科等編(小学部)(平成30年3月)第3章第5の3
VR製品利用の年齢制限
VRの利用は眼に負担がかかります。発達途中の子供に利用すると斜視などの悪影響を及ぼす可能性があるそうです。VR製品によって対象年齢や留意すべき事項が示されていますので、留意した上で利用することが大切です。
Nintendo Switch「Nintendo Labo VR KIT」
対象年齢
https://www.nintendo.co.jp/support/switch/vr/notice/index.html
VRモードの対象年齢は【7歳以上】です。6歳以下のお子様がゲームをプレイする場合は、VRモードの使用をお控えください。
SONY PS4「PlayStation VR」
ご使用になる方の年齢について
https://www.playstation.com/ja-jp/explore/playstation-vr/tips-and-specs/
PlayStation VRの対象年齢は12歳以上です。12歳未満のお子様にはVRヘッドセットを使用させないでください。
Oculus Quest
13歳以上を対象とした設計
https://www.oculus.com/safety-center/?locale=ja_JP
Oculusのコンテンツはすべて国際年齢評価連合(IARC)の評価の対象となっており、13歳以上を対象として設定されています。Oculusストアのコンテンツには快適性が設定されており、自分や子供が選択するアプリのタイプを把握できます。
ELECOM「VRグラス(スタンダードタイプ)」
本製品の対象年齢は 15 才以上です。成長や健康に影響を与える恐れがありますので対象年齢未満のお子様には絶対に使用させないでください。
https://www.elecom.co.jp/products/VRG-S01BK.html
ELECOM「VR・ARグラス(1眼レンズ・スタンダードタイプ)」
視差の無い1眼レンズタイプなので、酔いにくく、小さなお子様でも楽しむことができます。
https://www.elecom.co.jp/products/P-VR1G01BK.html
※小学生以下のお子様は保護者同伴でご使用ください。
1眼レンズタイプのVR製品は、小学生も利用できるのですね。
単眼・一眼レンズタイプのVRグラス
ソードアート・オンライン「ナーヴギア」
ナーヴギアには建前的ながら装着に年齢制限があり、確か十三歳以下の子供の使用は禁じられていたはずだ。
電撃文庫「ソードアート・オンライン2アインクラッド」,株式会社KADOKAWA
「ナーヴギア」は、原作上のものです。