Zoomで画面共有をした時の資料の文字がぼやけて見にくいことはありませんか。
その原因のひとつは回線スピードによるものなのですが、Zoomの画面共有時の設定にも大きな原因が考えられます。
「画面を共有」「全画面ビデオクリップ用に最適化」の設定
Zoomの「画面を共有」時に設定する「全画面ビデオクリップ用に最適化」を有効にしている方は多いのではないでしょうか。
![](https://i1.wp.com/oct-kun.net/wp/wp-content/uploads/2020/08/23563d32bc04112f1a053dd4d8c96d57.png?fit=1024%2C469&ssl=1)
「全画面ビデオクリップ用に最適化」を有効にした参加者画面
![](https://i2.wp.com/oct-kun.net/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_0260.jpg?fit=1024%2C715&ssl=1)
「全画面ビデオクリップ用に最適化」を無効にした参加者画面
![](https://i0.wp.com/oct-kun.net/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_0259.jpg?fit=1024%2C715&ssl=1)
「全画面ビデオクリップ用に最適化」の有効・無効の画像を見比べると、有効にすると文字がぼやけていることがわかります。
これは、「全画面ビデオクリップ用に最適化」の設定は、ビデオクリップの表示用に最適化するもの、つまり、動画をZoomで配信する場合に最適化するものと考えられます。おそらく、コマ落ちしないように解像度を下げていると考えられ、結果、文字がぼやけてしまいます。
通常時の配信において「全画面ビデオクリップ用に最適化」の設定は「無効」にしましょう。
HDMIキャプチャ時の画面がぼやける
Zoom利用時の帯域幅の要件は次のようになっています。
高品質のビデオ | 800kbps/1.0Mbps(アップ/ダウン) |
画面共有(ビデオサムネイルなし) | 50~75kbps |
ビデオに比べ画面共有時の帯域幅が大幅に少ないことがわかります。画面共有をすることで、画面が見やすいように最適化された通信がされていると考えられます。それを無視して、HDMI入力等で他の機器から、スライド等の資料を「ビデオ」設定で配信することで、多くの帯域が求められ、結果、画質の低下を招くことがあります。これは、OBS等を利用した画面の配信も同様です。
HDMIキャプチャした映像を配信した参加者画面とホスト画面を載せました。ホスト画面では鮮明に映っているが、参加者では実はぼやけてしまっていた。ということが考えられます。
この画像は、上述した、「画面を共有」した際に撮影したもので、通信環境は同様です。
HDMIキャプチャした映像を配信した参加者画面
![](https://i2.wp.com/oct-kun.net/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_0258.jpg?fit=1024%2C715&ssl=1)
HDMIキャプチャした映像を配信したホスト画面
![](https://i1.wp.com/oct-kun.net/wp/wp-content/uploads/2020/08/cc3dc88d1a5e5a3bcd2d2a1d876ee553.jpg?fit=1024%2C576&ssl=1)
画面共有時の参加者画面の比較
「画面を共有」「全画面ビデオクリップ用に最適化」無効 「画面を共有」「全画面ビデオクリップ用に最適化」有効 HDMIキャプチャ時
![OCTくん](https://i0.wp.com/oct-kun.net/wp/wp-content/uploads/2019/08/oct-nettako.png?w=1256&ssl=1)
OCTくん
相手の環境が様々であることを想像して、何の情報を一番伝えたいのかを考えることが大切ですね。